永沢まこと先生と行くイタリア・東リビエラ海岸スケッチツアー
〜世界遺産の5つの漁村チンクエテッレとポルトヴェーネレを描く〜

10月18日(金)  今日の食事  /  

通勤ラッシュと雨降りが重なり、ハードな旅の出だし。しかしイタリアを思えばなんのその。
永沢まことさん含め総勢19名、アリタリア航空13時発の便でローマ経由フィレンツェへ。

          
フィレンツェからはバスでモンテロッソへ3時間。
宿の名前は「ホテルパルメ」=やしの木ホテルという意味だそうで、名前の通りやしの木に囲まれてビーチリゾート風。床のタイルがひんやり気持ちいい。☆☆☆☆(四ツ星)ホテルとのこと。移動に疲れてぐったり眠るも、時差で朝早く目が覚める。
10月19日(土)  今日の食事 

今日は全員で電車に乗ってチンクエテッレの村々を巡ることに。
出発はホテルのあるモンテロッソ。そこから一気にリオマッジョーレへ。
「ディズニーシーみたい!」という声が。可愛くてカラフルな家がずらっと並ぶ坂道の村。坂と階段を登っていくと教会があり、そこから見下ろす街並みはおもちゃみたい。教会の鐘が長く長く鳴りつづけ、家々の窓から行儀良くぶら下げられている洗濯物がはためいている。

この村で初スケッチ。食料品屋さんの店先に果物がたくさん並んでいるのに惹かれて描き始めたものの、30分くらいで店じまいの支度をはじめてしまい焦る。ランチにオニオンフォカッチャ。美味し〜い!そのお店の店先をスケッチ。だいたい描いたものを若い店員さんに見せると、とても喜んでくれ『これも描いたら』とトマトとローズマリーも持ってきてくれる。ショーケースのフォカッチャも描かせてもらい、色を塗ったら見せにくる約束をして店を出る。

  

 

リオマッジョーレから隣村のマナローラへは「愛の小道」という名の海沿いの道を歩いて移動。30分くらいだったかな。マナローラは小さな村。フレッシュジュースのお店で店員のおじさんの顔を描かせてもらう。「描かせて!」というと『グラーツィエ!』と大喜びだったけど、描いたものを見せたら複雑な顔をしていた・・・。もっといい男だったかな〜、ごめんなさい。
マナローラから電車でヴェルナッツァへ。ここでは海沿いの教会から見事な夕日を見ることができました。そして食事。見たことのないパスタ(白魚みたい)にジェノベーゼペースト、美味しい、美味しい、なんでもかんでも美味しいぞーーー!


   

10月20日(日)  今日の食事 

今日は念願のポルトヴェーネレへ!
マナローラ旧市街の港から出ている船で約1時間。片道11ユーロ(約1,400円)
船にはあまり乗ったことがなく、甘くみてスケッチなどしてたら急に酔ってトイレに急行。足元で酔ってた犬につられたのかしら・・・ああ辛かった。

  

 
そして、いよいよポルトヴェーネレへ。最初に見えてくるのは崖っぷちの教会。そして永沢まことさんの絵の通りに広がる街並み!酔い醒ましにカフェでカモミールティーをゆっくりと飲んでいると、ほどよくランチタイム。海のパスタを堪能。さて、ようやくスケッチ開始。なんといっても可愛いこの街並みを描きたかった。今回の旅では「自分の部屋に飾りたい絵を描く」ことが目標だったので、丁寧に描き出す。あっという間に時間は過ぎ、スケッチは途中になってしまった。船酔いは怖いけれどまた明日も来ようと決め、ジェラート屋に走る。

     

10月21日(月)  今日の食事 

今日は天気が悪い。
朝日を見ようと早起きして散歩に出るも、太陽は顔を出さず。そのかわりに素敵なフォカッチャ屋さんで早めの朝食。焼きたての暖かいフォカッチャは塩味が効いていて本当に美味しい。

   

 
風が強く、ポルトヴェーネレ行きの船が出港するか心配されたが、なんとか出航。しかし風と波が激しい。揺れに耐えてポルトヴェーネレにたどりついたが月曜の街は昨日とうってかわって閑散としている。シーズンオフ突入で9割以上の店が閉店。まあ誘惑が減ったところでスケッチの続きをはじめる。じっと描いていると寒くてギブアップ、でもだいたい描けた。街をぶらぶらするけれど、あまり人に会わない。みんなはどこでスケッチしてるんだろう?

    

集合時間に集まったものの、悪天候のため船が欠航。添乗員さんは今日同行していないので、永沢まことさん指揮の下、バスと電車を乗り継いでなんとかモンテロッソにたどり着く。どしゃ降りの中の慣れない移動はとても疲れた。その夜熱が出た。なんてこった!
10月22日(火)  今日の食事 

今日は最終日、天気も具合もよくなった。なんとしてでも今日リオマッジョーレのフォカッチャ屋に絵を見せに行かないとならない。気合で出かける。外を歩くと気分が良くなってきた。時刻表があってない電車を気長に待つ。

お店に着くと「チャオ〜!」と挨拶。色が付いた絵を見せるととても喜んでくれた!来てよかった!!『店に飾りたい』と言ってくれたので『カードにして送る』と約束してお別れ。素敵な出会い。。電車に乗ってモンテロッソに戻り、旧市街でお茶を飲み、帰り道でみつけた可愛いコーヒーショップをスケッチしてホテルに戻る。

       

 
夕方はいよいよ講評会!
全員がホテルのロビーに集まり、それぞれが今日までに描いた絵を発表する。ドキドキの瞬間だ。みなさんの絵は素晴らしかった。大きな絵、細密な絵、勢いのある絵、優しい絵・・・。楽しみながら、悩みながら、一生懸命に描かれた絵が一枚一枚紹介されるたびに釘付けになった。自分の絵については、今回小さな作品ばかりだったけれど、ひとつひとつを納得いくまで大事に描けたな、と満足している。まだ色塗り作業が残っているので、これも大事に大事に色をつけて完成させたいと思っている。
最後に・・・
永沢まことさん、一緒だったみなさん、近畿ツーリスト相原さん、大変お世話になりました。これからの自分にとって、とても大きなものを得られた旅でした。これからもどうぞ宜しくご指導ください。みなさんの完成作品も楽しみにしています。Ciao!Ciao!Grazie!!